Wiita

自分にとってのメモと, プログラミングに関する情報を発信していきます. サイト名の意味は特にありません.

エンジニアがマネジメントを経験して得られた反省は「相談すること」

今のインターン先ではないのですが, 2018年10月まで働いていたインターン先ではマネージャーのようなポジションにならざるを得なくなり, マネジメントを経験することができました. そこで感じた反省点をまとめておきたいと思います. 超未熟な学生エンジニアが突然マネジメントやってみて考えたことなので「そういう考えもあるよな」程度に見てもらえればと思います.

得られた反省としては

・「うまくいってない気がするなぁ」ではなく, 「なぜ」上手くいってないのかを深掘り, 解決できないかを考えてみる

・組織・自分自身のことで悩んで答えが出ないときは相談してみる

マネジメントをする前はどうで, マネジメントするときはどうで, 今はどう思っているかを順番に説明していきます.

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マネジメントをする前

社員も少なく, エンジニアインターンも片手で数えれる程度でしたし, 皆4月時点である程度のコードは書けるようになっていたので僕があまりマネジメントを意識することはなく, ひたすらタスクを作っては自分が手を動かして作り, 人のコードをレビューして, 毎週何かしらリリースすることを繰り返していました. 納期などはないのですが, 定めた期限に間に合わせるためにエンジニアインターン全員で毎日終電近くまでコードを書いたりするときもありました.

そんな状況だったのですが, 9月末ころからエンジニアインターンをもっと積極的に採用しようという流れができ, 一気に人数は2倍になりました. そこから誰かから言われたわけでもありませんが, マネージャーみたいなポジションも兼任するようになりました.

あくまで, 兼任で僕の主のポジションはエンジニアだったと思います.

エンジニアやりながらマネジメントして僕が陥った状況

コードをかけなくなった

メンバーが倍になり, スキルセットもばらばらだった関係で僕は基本的にコードを書けなくなりました. きっと書くことはできたんだと思いますが, 僕は「コード書けない」と盲目的になってました.

その時の業務はこんな感じです

  • 毎日
    • メンバーのタスク状況把握
    • PRを見る
    • メンバーへのコーチン
    • コードかけそうならコードかく
  • 週1
    • MTG 6h
    • テスト&修正 5h
    • 週次報告会の資料作り 1.5h
  • たまに
    • 採用面談 1回1h
    • マネージャーMTG 1回2h

個人的には別にどれも負担にはなってなかったのですが, コードを書く時間が減った上に持っていたタスクが行き詰まってうまくいってない という状況が続いていて, 精神的にも疲弊していた気がします. もしかしたらもっとあったのかもしれませんが, 今改めて見ると「これだけしかやってなかったのに, 何故か疲弊していた」という感じもします.

本当にやるべきことができなくなった, というかわからなかった

上記のタスクを振り返って明確になりましたが, 眼の前にあるタスクをひたすらやっていたので, 「今チームはどこに向かっているのか」「僕はそのために何をするべきなのか」が自分の中で明確になっていませんでした.

ひたすらプルリクエストを見て, タスクにアサインして, 毎週リリースすることで, 目標としていたKPIは上がりましたが, 達成感は無かったです(タスクをやり遂げてくれたメンバーには感謝しています!)

「こういうことやっていきましょう」と決めるMTGに自分も参加していたのに, 何故か毎日仕事が終わるたびに「う〜ん」と思い悩んでました. 今までは自分が手を動かして作ってやりがいや達成感を感じていたし, 手を動かして作ることが自分のやるべきことだと無意識のうちに認識していたのに, 突然「自分がコードは書かないのに新しい機能ができて, 数値も上がっている」という状況になったからなのかな...と. これは今でもあまり言語化できてません.

全体最適」を変に意識して自分がやりたいことができなくなった

プルリク確認がボトルネックにならないようにほぼ毎日全部見てたし, ステージングテストで出てきた不具合もできるだけ僕と社員さんで片付けたりしてました.

「どうにか新しく入ってきたメンバーが働きやすくて, タスクに溺れて成長できるし, 作った成果がしっかりプロダクトに反映される環境にしたい...!」というのはかなり意識してやっていました.

結果として「自分がやりたいこと」が会社のタスクの中でできなくなっていったように思います. 正確に言えばできない状況に自分でしていたと思う.

その時感じたのは「僕は今は全体最適に100%全振りできない」ということでした(辞めるに至った1つの理由でもある)

反省点

最初にも書きましたがもっと「相談」していればよかったなと感じました.

それは上司にもですし, メンバーにもです.

僕らがやっている大事な業務(ステージングデプロイやテスト)にもしっかり目を向けてもらえれば, 全体が見えるし視座を上げることができたんじゃないか,

とか

メンバーに向き合って相談してたらもっとよくなっていたんじゃないか

とか.

メンバーの視座を上げることはとても大切だなと思っています.

これから

組織やマネジメントに目を向けるきっかけにもなり, 非常に自分にとっていい経験でした.

今のインターン先はまだまだ小さい組織で自分がマネジメントをすることはあまりありませんが, 非常にマネジメントが上手な上司の近くで働くことができています. これまでの経験と反省を活かしながら, 優秀なマネジメントスキルを持った人からたくさん技や考えを盗んでいきたいなと思います.